Thứ Năm, 8 tháng 11, 2012

1人で製造業が(NK2012/11/8)


変貌・製造業 大量生産を超えて(下)1人でもメーカー 下がる起業のハードル

 今春、池袋パルコ(東京・豊島)のショーウインドーで動くマネキンが注目を集めた。手掛けたのは従業員が社長を含めて3人の杉浦機械設計事務所(横浜市)。3次元(3D)プリンターで腕や肘を製作し、モーターで動く仕組みにした。
杉浦機械設計事務所はマネキンの腕を3Dプリンターで製作

 杉浦富夫社長は「3Dプリンターの価格が下がり、買いやすくなった」と話す。思いついたアイデアをすぐに試せる。マネキン部品の製作期間は1カ月。通常の3分の1以下だ。他百貨店から引き合いもある。
大手が駆け込む
 精密機械産業の集積地、長野県伊那市にあるスワニーは3Dプリンターで復活した。モーター部品などを手掛け、最盛期に60人の従業員がいた が、取引先の海外移転で橋爪良博社長が家業を継いだ2010年は両親2人だけ。「このままでは生き残れない」と設計会社への転換を決意。優秀な設計者を採 用、現在は13人まで増やした。
 スワニーは今、医療や家電などの大手が頼る「駆け込み寺」として知られる。図面がない顧客のアイデアでもすぐにデータ化し、3Dプリンターを使って最短1日で試作品をつくれるからだ。
 製造業はインターネット関連と異なり起業が難しかった。生産は外部委託できるが、製品化には試作の金型などに初期投資として数千万円単位の 資金が必要。3Dプリンターの低価格化などで資本力という高いハードルが下がり、極端に言えば1人でもメーカーになれる時代が訪れつつある。
 「新産業革命」――。米誌「ワイアード」編集長のクリス・アンダーソン氏は近著「メイカーズ」で、こうした変化のうねりをこう表現した。「誰でも(製品を)デザインし生産できるようになった」という。
 米オバマ政権も製造業復興のために3D関連技術を支援。米マサチューセッツ工科大学(MIT)も個人が3Dプリンターなどを安いコストで使える市民工房「ファブラボ」を提唱、普及を後押ししてきた。現在は世界35カ国に広がる。
 日本でも今月、東京・渋谷に3カ所目がオープンした。ファブラボ渋谷の梅沢陽明代表は建機大手の元設計技術者だ。「作りたいものを作れる場を提供したい」。若者などの利用を見込む。

試作2万円以下
 個人から3Dプリンターで試作などを請け負う「出力サービス会社」も増えている。
 金型製造のインクス(東京・千代田、古河建規社長)もその一つ。同社は「金型の無人工場」を建設するなど積極経営で知られたが、08年秋の リーマン・ショック後に受注が低迷、民事再生法の適用を申請した。出力サービスでは試作部品を2万円以下で提供、個人顧客を開拓する。約800人の技術者 を抱え、うまく加工できないデータの修正も助言する。
 米ストラタシスの3Dプリンターを販売する丸紅情報システムズも11年11月から、樹脂部品の受託製造サービスを始めた。ベンチャーを含めて「3Dプリンターを試してみたい」との声が多いからだ。「開始後、半年間だけで100件以上の受注があった」という。
 日本の製造業にとって強さの源泉は優れた中小企業の集積にあった。3Dプリンターなど革新技術を活用、ものづくり分野の有力ベンチャーが相次いで誕生すれば、日本の競争力が再び高まることになる。
 
 中村結、伊藤大輔、三浦義和、松本支局 岩戸寿が担当しました。
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杉浦富夫、橋爪良博、スワニー、3Dプリンター、池袋パルコ、メイカーズ、ファブラボ、インクス、丸紅情報システムズ

Thứ Hai, 5 tháng 11, 2012

三浦按針(NK2012/11/5)

【メモ】
・三浦按針= ウィリアム・アダムス

三浦按針、人生の羅針盤に
家康に認められた英国人、菩提寺守りつつ再認識 逸見道郎

 「将軍の恩に報いるため、また江戸を守護するために江戸を一望できる高台に葬るべし」との遺言に基づき立てられた按針(あんじん)塚が、東京湾を見下ろす横須賀市の県立塚山公園にある。按針とは、日本に漂着し、時の権力者徳川家康の信頼を得て外交顧問となった英国人ウィリアム・アダムス(三浦按針)のことである。
 按針が家康から三浦半島の天領に250石の領地をもらったのが横須賀市逸見(へみ)で、私は按針の菩提寺、浄土寺の住職を務めている。以前はテレビ局に勤務していたが、父が早世し27年前に寺を継いだ。
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 旗本身分の侍に
按針が持っていた念持仏(銅製の観音像)
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按針が持っていた念持仏(銅製の観音像)
 学生のころから皆川三郎、岡田章雄さんら按針研究家がたびたび寺を訪ねてみえて、按針についていろいろ学ばせてもらった。按針は「水先案内人」を意味する。人物像を知るにつれ、彼の数奇で揺るぎない人生は、グローバル化時代に進路を見失っている私たち日本人にとって、羅針盤となるのでは、と確信するようになった。
 1564年に英国で生まれた按針は、98年にロッテルダムから東洋を目指すオランダ船リーフデ号に航海士として参加。途中、飢えや病気に悩まされ、1600年、大分県臼杵市の浜に漂着した。病気の船長に代わり船員の代表として取り調べに大坂に連行された按針は、豊臣政権下の五大老筆頭だった徳川家康に面会した。
 すでに日本に来ていたスペイン、ポルトガルの商人やカトリックの宣教師はプロテスタントのアダムスらを殺すよう求めたが、家康はアダムスと会い、信念のある態度を見て人物の力量を見抜いたようだ。船員たち全員を釈放した。難破船にあった500丁の火縄銃や火薬に興味を持ったことも釈放の一因だったようだが、家康がアダムスに対し互いに苦労を重ねてきた人間同士として信頼を感じたのだろう。
 優れた航海術と造船技術をもっていたアダムスは、伊東で西洋式帆船を建造し大いに家康を喜ばせ、日本名を三浦按針として旗本身分の侍となった。外交顧問として重用された按針だが、スペイン人やポルトガル人に復讐(ふくしゅう)しようとはしなかった。日本人のゆきと結婚し、逸見の地で1男1女をもうけている。
 浄土寺には、按針が携帯していた念持仏観音像などが残っている。按針の死から220年もたった後、彼の江戸屋敷があった日本橋按針町から法要のために寄進された打敷が伝えられており、死後も長く敬愛されていたことがうかがえる。
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 日英合作の舞台も
 英国商館長の日記にも、領民に慕われている按針の様子が書かれている。その日記には、平戸から江戸に向かう途中で、妻のゆきが按針一行のために藤沢までパンと牛肉、ワインを届けさせたというユニークなエピソードも残っている。
 浄土寺には按針のことで聞いてくる人も多い。諸先生方の著書を参考に小冊子だが5年前に按針の伝記「青い目のサムライ 按針に会いに」を出版した。横須賀は近代以降の歴史が知られているが、江戸時代にも日本史に欠かせない活躍をした按針がいたことを描きたかった。このころから横須賀で「按針で街おこしをしよう」という機運が盛り上がっていった。
 2008年には日英修好通商条約締結150周年を記念し、依頼を受けロンドンと按針の故郷メッドウェイ市で講演をさせていただいた。この時、按針の念持仏を持参したが、これを見て感激の涙を流したのが、RSC(ロイヤル・シェークスピア・カンパニー)の演出家・芸術監督のグレゴリー・ドーラン氏だった。
 シェークスピアと同時代に世界で何が起きていたかを検証するという企画を立てていた彼は、シェークスピアと同年生まれの按針に関心を持っていた。こうして日英合作の舞台「ANJIN イングリッシュ・サムライ」が09年に日本で初上演され、ドーラン氏ら一行が浄土寺を来訪した。
 そのドーラン氏が今年また来日し、12月に横浜と東京で「家康と按針」と題し舞台を再演する。按針役は人気俳優に変わり、演出にも磨きがかかったという。家康役は名優市村正親さんだ。
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 「按針サミット」が夢
 来年2013年が、日本初の英国商館が長崎県の平戸に設立されて400年目にあたるのを記念し、1月にロンドンでも上演される。平戸でも記念行事を予定しているそうだ。私はいつか、按針を広く知ってもらうためにも、ゆかりのある地域と連携を深め横須賀で「按針サミット」を開きたいと願っている。(へんみ・みちお=浄土真宗本願寺派浄土寺住職)

「原発メーカーは、事故の教訓を安全技術に生かして」(NK2012/11/5)


経営の視点原発事業で賭け、日立の勝算 日本企業核に国際チーム

 原子力発電プラント事業の先行きは厳しい。国内の新設は見込めない。海外に軸足を移すしかないが、国の支援は期待できない。強力な競争相手も台頭している。原発メーカーの国際再編の先頭に立ってきた日本企業は、はずれくじを引いてしまったのだろうか。
 日立製作所による英国の原発事業会社ホライズン買収の成否が、答えとなるのではないか。原発の運営に踏み込む決断は大きな賭けだが、原発ビジネスの未来形でもあるからだ。
 「エネルギー分野の新たな事業者として歓迎する」。日立のホライズン買収に英国のキャメロン首相がすかさずコメントを出した。
 自動車、製鉄、流通……。英国は幅広く外資を受け入れ、産業競争力を底支えしてきた。中国やインドなど新興国も排除してこなかったが、今回は違った。安全保障にかかわる原発の買収に意欲を見せる中国企業に異論が出たのだ。
 かわって浮上したのが日本だ。1980年代に世界で10社以上あった主な原発メーカーは現在6社。日立、東芝、三菱重工業と、日本企業が半分を占める。日立は米ゼネラル・エレクトリック(GE)と事業を統合し、東芝は米ウエスチングハウスを傘下に収めた。
 米欧メーカーが次々脱落し、原発技術の根幹は今や日本企業が握る。支えたのは、「国策」の下で途切れることなく続いてきた国内の新設だ。日本政府は原発をインフラ輸出戦略の重点にも位置付けてきた
 福島第1原発の事故で状況は変わった。2030年代に原発の稼働ゼロを目指す政府方針の下で、新設は見込めない。自国に造らせないものを、国が外国に売り込むわけにもいかない。
 一方、日本が積み重ねてきた技術や経験への期待は失われていない。国際エネルギー機関(IEA)前事務局長の田中伸男氏は「世界は日本が原発をやめることを求めていない。事故の教訓を安全技術に生かすことを望んでいる」と語る。
 官民一体での中国や韓国の攻勢は激しさを増す。アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの原発商談が大詰めを迎えた09年秋、日立首脳がひそかにアブダビ入りしたが、キーマンの皇太子には会えなかった。韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は皇太子と電話で話せる関係を築いていたという。1カ月後、韓国は4兆円の受注に成功する。
 エネルギー政策が迷走する中で「日の丸」を押し立てる限界。生き残りには発想の転換が必要だ。
 売り上げの8割を海外で稼ぐプラント会社、日揮の重久吉弘グループ代表は「オールジャパン」ならぬ、「コアジャパン」を唱える。日本の丸抱えでなく、中核技術は日本が押さえながら、案件ごとに強みを持つ海外勢と組む戦略だ。
 原発商談もその段階に入った。日立はホライズン買収で、カナダのSNCラバリンや英バブコックなど、実績のあるエンジニアリング会社と組む。発電所の運営・保守や資金調達を含む、チーム編成が事業の成否を左右する。日本企業の技術と信頼を核にした“ドリームチーム”。国頼みから決別する原発輸出ビジネスの処方箋だ。実現は最高水準の技術を引き継ぐ日本企業の責務でもある。
(編集委員 松尾博文)
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キャメロン、日立製作所、ゼネラル・エレクトリック、三菱重工業、ウエスチングハウス

ヤオコー、神奈川や東京などに5店出店(NK2012/11/5)


ヤオコー、南関東への出店強化 小規模店舗も実験

 スーパーのヤオコーは南関東への出店を強化する。2013年3月までに神奈川や東京などに計5店を新しく出すほか、14年3月期は10店以上を増やす計画だ。同社は来店客への提案型の売り場づくりで業績を伸ばしており、人口の多い南関東へ進出して収益拡大を目指す。人口密集地に合わせた小規模店舗の実験も始める。
 現在のヤオコーの店の数は118店で、群馬など北関東にも多い。今年度下期の出店計画は、埼玉が2店、東京、神奈川、千葉が1店ずつ。13年2月下旬に神奈川県内で2店目となる「相模原鹿沼台店」を相模原市に出店するほか、1月中旬に東京都小平市にも出す。

Chủ Nhật, 4 tháng 11, 2012

学習机はリビングに (NK2012/11/7)


学習机はリビングに
小型・シンプル、部屋に調和 親子の時間取りやすく

 リビングに置く学習机を買う家庭が増えている。場所を取らないよう天板の奥行きを詰め、部屋に合うようデザインもシンプルにしたのが特 徴。総合スーパーが値ごろなプライベートブランド(PB=自主企画)商品を販売するなど選択肢も広がっている。一緒に過ごす時間を増やし、勉強を教えたり 会話を楽しんだりするなど我が子との触れ合いを大事にしたい子育て世代が上手に選んでいる。
リビングに学習机を置く松田さん宅(千葉県浦安市)
 3日午後。家具専門店のアクタス豊洲店(東京・江東)で、東京都目黒区に住む男性会社員(36)が来春から小学校に通う長女(6)と一緒に 学習机を品定めしていた。「常に目の届く範囲に娘がいるようにしたい」と考えて、約10畳のリビングになじむ小型タイプの購入を検討中という。
 アクタスでは8~10月、全国約50店でリビング向け学習机の売り上げが前年同期の2倍になった。8月発売のPB「サークル」(6万8千 円)は奥行きを52センチメートルと一般的な学習机より約2割短縮。デザインもシンプルなので「自分で使っても違和感がないと選ぶ親も目立つ」(アクタ ス)。
 千葉県浦安市で小学1年生と幼稚園児の2人の娘を育てる松田剛さん(35)は1年前にアクタスで買ったPB「ヴァリオ」の学習机をリビング に置いている。休日には松田さんがリビングで仕事し、娘は学習机で勉強。隣接するキッチンで妻が料理をすることも多い。「家族全員が1つの空間にいるの で、各自が別々のことをしていてもコミュニケーションをとりやすい」(松田さん)。子供が疑問に思ったり、分からなかったりすることもすぐ教えられる。
 イオンは8月、奥行きが50センチメートル以下の「LED照明リビング学習デスク」(3万9800円)などをPBで発売。8~10月にPB 学習机の販売が前年の2倍になった。西武池袋本店(東京・豊島)でもリビング向け学習机「フォルミオ」(8万9250円)の売上高は前年の2割増しだ。
 大塚家具ではイトーキの「トレフ」(11万8千円)など、天板に無垢(むく)材を採用した学習机の販売が好調だ。学習机で一般的だったプリント合板に比べて木目が美しく、色も明るい。来店客の3割がリビング用に買っていくという。
 三井不動産は子供がリビングで勉強する想定で間取りを設計した分譲マンションの扱いを増やし、販売も好調という。
 博報堂生活総合研究所が小学4年生から中学2年生1200人を対象に2~3月に実施した2012年の「子供調査」では家の中で一番いる場所 を居間(リビング)と答えた子供が76.2%。1997年調査に比べ約20ポイント上昇した。半面、自分の部屋の子供は17.3%で15ポイント低下。家 の中で家族と一緒にいることを好む子供も69.3%と、07年比で約7ポイント上昇した。
 同研究所の山本泰士主任研究員は「少子化が進み、子供と一緒の時間をより大切にする親が増えていることの表れ。リビングで子供を勉強させる家庭は今後も増えそう」と結果を分析している。
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「買い物天国」アジアで東京は8位 (NK2012/11)

「買い物天国」首位は香港 アジアランク、東京は8位 


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 【香港=川瀬憲司】アジアで最も買い物客を引き付ける都市は香港――。免税手続きサービス世界最大手、スイスのグローバルブルーが独自に算 出した指数に基づくランキングを公表した。様々な種類の店舗が軒を連ね、レストランや観光スポットの多様性がある点などが高得点に結び付き、クアラルン プールや上海などを上回った。日本の都市では東京の8位が最高だった。
 同社はアジアの主要25都市を対象に、店舗、価格、利便性、ホテル・交通、文化・気候の5項目をそれぞれ100点満点で採点。平均点で順位付けした。
 その結果、香港が68.5点でトップ。店舗の項目で83.3点と他を引き離した。

Thứ Bảy, 3 tháng 11, 2012

日産、タイ新工場で年15万台(NK2012/11/3)


日産、タイ新工場発表 新興国向け輸出拠点に
ピックアップなど年15万台

 【バンコク=高橋徹】日産自動車は2日、タイに完成車の新工場を建設すると発表した。110億バーツ(約280億円)を投じ、年産能力15万台の工場を2014年8月に稼働。他の日本車大手に比べ出遅れていた東南アジア地域のシェアを16年度に現状の約2倍の15%に増やす計画だ。さらに新興国で需要が大きいピックアップトラックの輸出拠点に活用する。東南アジアの生産能力の過半を占めるタイは生産・販売・輸出の中核としての機能が一段と高まる。
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タイ新工場の建設計画を発表する日産の西川副社長(中)(2日、バンコク)
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タイ新工場の建設計画を発表する日産の西川副社長(中)(2日、バンコク)
 近く新工場を建設するのはバンコク近郊のサムトプラカーン県にある既存工場の敷地内。周辺地域は昨年の大洪水でも被災を免れた。14年に年7万5千台体制で稼働させ、16年までに15万台のフル生産に移行する予定。同国での生産能力は7割増の年37万台に高まる。
 既存工場の現在の年産能力は22万台で、乗用車「マーチ」や1トンピックアップトラック「ナバラ」など7車種を生産している。同日、バンコクで記者会見した西川広人副社長は「既存工場は乗用車、新工場はピックアップとすみ分け、生産効率を高めたい」と語った。
 既存工場の6千人に加え、新工場では新たに2千人を雇用する。年37万台の能力はタイ国内向けと輸出に半分ずつ振り向けるとしている。
 日産は16年度までの中期経営計画で、成長著しい東南アジアの生産能力を70万台(現在は約40万台)、域内販売台数も11年度比で3倍の年50万台に引き上げる方針を掲げる。すでにタイからマーチや小型セダン「ラティオ」の対日輸出を開始。今後、成長を見込めるミャンマーや中東・アフリカ地域の市場攻略を加速する考え。これらの地域で需要の大きい1トンピックアップトラックの輸出拠点として活用する。
 日産の現工場はフル稼働状態が続く。生産能力の不足を補うため、三菱自動車にナバラの生産の一部を委託しており、今年の委託台数は年4万7千台に上る見込み。西川副社長は「三菱自の生産も伸びており、無理は言えない」と述べ、新工場の稼働後は委託を中止する可能性を示唆した。
 日産は1952年にタイ現地法人を設立し日本車メーカーで最も早く進出した。ただその後は欧米進出を優先したことや、90年代の経営危機などで事業拡大で後れを取った。日本車が新車市場の9割を占める同国で日産のシェアは8%(今年1~9月)。メーカー別の5位にとどまっており、売れ筋であるピックアップを生産する新工場建設で他社を追い上げる。