ジューサーや炊飯器…調理家電、高級機種ひと味違う
- 2012/10/6 13:06
ジューサーや炊飯器といった調理家電の売れ行きが好調だ。東日本大震災をきっかけに家で食事をとる内食志向が高まっているためで、ジューサーを中心に今年度上半期の売り上げは前年同期比で5割増えた。特に人気なのが素材の風味を生かした調理ができる高機能の機種。定番品の倍以上もする高価格の商品が主婦層に受けている。
調理家電の販売は震災後に伸び、電力不足で一時落ち込んだが徐々に人気が広がった。民間調査会社のGfKジャパン(東京・中野)によると、全国有力量販店の4~9月期の売り上げはジューサーやミキサーなどが前年同期比47%伸びた。
大阪市北区のヨドバシカメラマルチメディア梅田の販売担当者は「景気低迷を背景に家で食事を作ろうとする主婦の購入が増えている印象」と話す。東京都豊島区のビックカメラ池袋本店も「家庭の味にこだわった料理を作ろうと、おいしく作れる高機能機種を求める顧客が多い」という。
ジューサーの店頭価格は1万円前後が主流だったが、最近はシャープの「ジュースプレッソ」など3万5000円前後が売れ筋。果物を遅い速度で搾りビタミンなどの栄養素を壊しにくい点が人気だ。「若い世代から年配の方まで幅広く売れている」(東京都千代田区のヨドバシカメラマルチメディアAkiba)
炊飯器も価格の上昇傾向が鮮明になっている。以前は高級機種といえば5万円台だったが今は10万円台が主流だ。三菱電機の「蒸気レスIH本炭釜」は店頭価格が8万円前後。「蒸気を出さないことでうまみをとじ込められる」(三菱電機)という特長がある。
オーブンレンジでもパナソニックの「NE―R3500」やシャープの人気シリーズヘルシオの「AX―PX3」など10万円弱~15万円弱の高級機種が売れている。パナソニックのモデルは幅広いメニューに対応。シャープの機種は「脂や塩分を落とすなど健康に配慮した」(東京のヨドバシカメラ)点が受けた。
テレビなど大型商品の売り上げが伸び悩む中、「調理家電は家電メーカーにとって開拓余地がある市場という位置付け」(GfKジャパン)。ホームベーカリーやエスプレッソマシンなど品目も増えており、しばらく人気が続く見通しだ。
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