グーグル、低価格タブレット「ネクサス7」日本発売へ
アップルと競争激化
米グーグルは年内にも日本市場で低価格のタブレット(多機能携帯端末)を発売する。米国で今夏発売した「ネクサス7(セブン)」で、米国での価格は199ドル(約1万5500円)から。端末価格を抑え、電子書籍の配信などサービスで収益をあげる手法で需要を開拓する。タブレット市場では米アップルの「iPad(アイパッド)」が先行しているが、競争が激化しそうだ。
グーグルは25日に都内で新製品の発表会を予定しており、エリック・シュミット会長が出席して日本市場での新事業について公表する見通し。
ネクサス7は画面の大きさが7インチ、重さは340グラムとコンパクトさが特徴だ。動画やゲームなど多様なメディアを閲覧できる。無線LAN(構内情報通信網)で通信できる機種を発売する見通し。
米国では最も安いモデルの価格が499ドル(約3万8900円)のアイパッドの半額以下の価格で攻勢に出ており、日本市場でも低価格を武器に需要を開拓する。
グーグルはネクサス7発売に合わせて、タブレットで読める電子書籍の配信も始める。同社のコンテンツ配信サービス「グーグルプレイ」を通じ配信する。ゲームや動画などと合わせ多様なコンテンツを提供。米アップルの配信サービス「iTunes(アイチューンズ)」などに対抗する。
すでに電子書籍の配信で日本の出版社との交渉に入っている。角川グループホールディングスが人気コミックや若者向け小説などを供給する意向を示している。
ネクサス7は米国や英国のほか、アジアでは台湾でも販売している。
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